改悪入管法施行にあたって
- hiroshimaningenda
- 2024年6月10日
- 読了時間: 3分
2024年6月10日、本日より改悪入管法が施行されます。
これに際して、入管闘争市民連合より声明文がだされました。
昨日のアクションは、6月10日改悪入管法施行という日にあってあらためて当事者の立場に立ち、当事者の利益を守るための闘いを継続していく思いで街頭に立ちます。
改悪に反対する闘いからともに声をあげ続け、いよいよ改悪法が施行されます。市民連合広島の運動にかかわられた時期はそれぞれ違うと思いますが、みなさんはどのような思いで今日を迎えられたでしょうか。

この声明文では、これからの闘いに取り組むために、入管がなぜ入管法を改悪したのか、その狙いと背景を振り返り、現在の対入管闘争の局面、闘う私たちの道理、また今後の闘争方針が示されています。
法務省・入管庁はどのような組織なのか、二度と犠牲を繰り返さないためにはそことどのように闘っていかなくてはならないか、なんのために私たちはともに闘うのか、あらためて、これまでの闘いを共に闘った全国、世界各地の市民、学生と確認しあい進んでいきたいと思います。
▼改悪入管法施行にたって 入管闘争市民連合の声明文▼
声明文抜粋
入管にますます強大な裁量権を与える改悪入管法は、その施行によってこれまで以上に難民や非正規滞在外国人に対する人権侵害を引き起こしうるものです。その内容は、①自国に送還されれば命の危険がある難民申請者の強制送還を可能にする送還停止効の例外規定、②監理措置制度によって収容を解いた外国人に対する監視と管理の強化、③送還拒否に対する罰則規定などです。
私たちがこれに対抗し闘っていくためには、これらの改悪をどうして入管が行なったのか、その狙いと背景をふり返っておく必要があります。
(中略)
入管行政が送還一本やり方針から脱却し、在留を認められるべき人たちが在留資格を得て安心して暮らしていけるようになるために、私たちは今まで以上に、難民などの当事者、そして全国各地で展開された入管法改悪反対アクションを共に闘った様々な分野の支援団体、市民、学生、専門家と手を取り合い、入管の人権侵害と闘っていきます。
入管の収容施設での人権侵害は「密室での人権侵害」と呼ばれてきました。しかし、そこは「密室」とは言えなくなりつつあります。収容された当事者が継続的に声を上げてそこでの人権侵害を告発してきたこと、その声を受け取った市民らがそこでの実態を問題化すべく行動したことで、近年、入管に対して厳しく批判的な目を向ける人の数は飛躍的に増えました。入管がみずから行なう人権侵害を隠し通すことはますます難しくなっているのです。
そうした状況を生じさせたのは、無理な送還一本やり方針に固執することで、長期収容下で隠しきれないほどのおびただしい人権侵害事件をつぎつぎに引き起こした入管にほかなりません。改悪された入管法で強化された裁量を武器に、入管が今後とも同じ方針を続けようとするならば、その過程で不可避に生じる深刻な人権侵害はたちまち暴露され、これを許さない怒りの声が国内外であがり入管を包囲するでしょう。
道理はわれわれにあります。連帯して共に取り組みましょう。
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